19年世界選手権5位の三上紗也可(20=米子DC)が307・20点を出して6位に入った。

最後の5本目に必殺技「5154B(前宙返り2回半2回ひねりえび型)」を繰り出した。飛び出しで高さが足りずに、きれいに入水できなかった。審判の評価点は「6」で、得点は59・50だった。三上は「板にうまく乗れなかった。100%で飛べれば、真っすぐ入ったと思います。70点が目標でした」。それでも国際大会で初披露して「決勝で5154Bを披露できたことがいいことだった。もしかしたらメダルがとれるんじゃないか、という気持ちが無駄な緊張をよんだ」と話した。安田コーチは「練習では評価点8が出るようになった。コンディションと気持ちが入れば、精度は高まると思う」とした。

榎本遼香(24=栃木県スポーツ協会)は、4位タイで迎えた4本目にミスが出た。合計299・10点で8位入賞。「なかなか300点を出させてくれないなと思った。ただこの試合は自分の演技がどう評価されるかわからないものだった。自分がいいと思った時はいい得点が出る。それは一致している。そこが収穫だと思います」と口にした。

◆飛び込みの採点 男子は6本、女子は5本の試技で合計点を競う。種目(技)には回転数、ひねり、足の形などでそれぞれ難易度が設定されている。7人の審判は0・5点刻みの10点満点で評価点をつける。上位2人、下位2人を除く3人の評価点を合計して、難易度を掛けた値が得点になる。109C(前宙返り4回半抱え型)は難易度3・7。仮に審判全員の評価点が10点だった場合は30点×3・7=111点。同9点の場合は27点×3・7=99・90点、同5点の場合は15×3・7=55・50点になる。