第5シードの青山修子(33=近藤乳業)、柴原瑛菜(23=橋本総業)組が、初の準メジャー優勝だ。第8シードのヘーリー・カーター(米国)、ルイザ・ステファノ(ブラジル)組に6-2、7-5のストレート勝ち。同ペアとして今季ツアー3勝目、通算6勝目を挙げ、初の4大大会に次ぐ規模のタイトルを獲得した。青山は「信じられない。まだ実感が湧かない」。

5日にも発表予定の最新ダブルス世界ランキングでは、ともに自身最高の13位に上昇予定。6月7日の時点でどちらかがトップ10に入っていれば、東京オリンピック(五輪)代表が内定する。

青山、柴原組は、対戦成績3勝1敗、今季だけで2戦全勝とリードする相手に、この日もしっかりと攻守がかみ合った。第2セット2-5とリードを許したが、そこから5ゲームを連取。セットを与えずにストレート勝ちで、勝利の瞬間、しっかりと抱き合った。

同ペアは今季開幕から2大会連続優勝。2月の全豪でもベスト8に進出した。しかし、その後、3大会連続で初戦敗退。開幕から12連勝した勢いが、いきなり止まった。「勝たなきゃいけないと、少し消極的になっていた」(青山)。柴原が住む米カリフォルニアで1週間練習し「もう1度、チーム力を見つめ合って頑張った」(柴原)。今大会はしっかりと立て直し、勝ち上がった。

今大会は、5つ目の4大大会と言われる規模で、同ペアにとっては過去最大のタイトルとなる。初の五輪出場、そしてテニスでは日本女子初のメダル獲得に向け、「五輪は小さい頃の夢。絶対に出たい」(柴原)と、一気に躍進する。