東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は29日に栃木県内での聖火リレー2日目に関するオンライン会見を行い、出走前のランナーに意気込みを語ってもらうイベントが密集を避けるために中止になったことを明かした。

大会スポンサー企業が第8区間の宇都宮市内で予定していた企画。実施場所が路面に面していることなどから安全を考慮して企業側から取りやめのの打診があり、聖火のトーチキスのみとなった。

28日には足利市内で密状態が発生。会場に続くリレールートの整理や強化、通行路と沿道で観覧する人の区分けを徹底するなど再発防止を図った。

高谷正哲スポークスパーソンは「昨日の反省を踏まえて、いわゆる密な状態は回避できた。大きな問題がない運営だった」。ただ、聖火ランナーと並走する状態は続いており、「聖火の行き着く所に大量の人がいるという状況が見られるため、今後も呼び掛けていく。映像も後続自治体と共有して、しっかりとその知見を生かしていきたい」と話していた。