【動画あり】巨人小林誠司の強肩論 理詰め、感覚、恵体の三位一体・超ハイブリッド型

巨人の小林誠司捕手は、34歳を迎えた今も強肩を武器にマスクをかぶります。広陵1年冬に、投手から捕手へと転向。大学、社会人、プロでも日本代表に選出され、扇の要を務めました。衰え知らずの強肩のルーツ、維持する秘訣(ひけつ)、二盗阻止の極意など、動画つき! で「KOBAYASHI」の「スローイング論」に迫ります。

プロ野球

◆小林誠司(こばやし・せいじ)1989年(平元)6月7日、大阪府生まれ。広陵1年冬に投手から捕手に転向。3年で春夏連続で甲子園に出場し野村(現広島)とのバッテリーで春8強、夏準V。同大では3年春に大学選手権8強。日本生命を経て13年ドラフト1位で巨人入団。16年から4年連続盗塁阻止率リーグ1位。17年はゴールデングラブ賞を獲得した。17年WBC、19年プレミア12で日本代表入り。23年は21試合の出場で、打率1割2分5厘、0本塁打、0打点。プロ通算766試合で打率2割8厘、15本塁打、142打点。178センチ、86キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸3000万円。

「漠然と投げるんじゃなくて」

逆風など関係なく、小林の投げたボールは相手のグラブに収まった。1月中旬の自主トレの時期に、その距離約90メートル。周囲の度肝を抜く軌道の裏側には、不断の努力とともに明確な理由がある。

「ただ漠然と投げてるんじゃなくて、ふかして投げるとか、高さを意識して投げるとか、1個でも2個でもいいんですけど、意識を持てばキャッチボールって変わってくる。

そういうところから安定性が出てきたり、安定した中で強い球を投げられたりってことが出てくる」

シーズン後の自主トレの時期に限らず、シーズン中の試合前練習でも、小林はじっくりと時間をかけながら、丁寧にキャッチボールを繰り返す。

球界屈指の鉄砲肩を間近で撮影しました。有料会員登録で、ぎっしり詰まったこだわりをご覧ください。盗塁を刺す極意に強肩の理由…珍しい自分語りもお楽しみください!

本文残り66% (1310文字/1981文字)

兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。