【鍵山正和の言葉】「自立は見て取れる」優真の成長と21歳の心揺さぶる責任感

フィギュアスケート男子で22年北京オリンピック(五輪)個人、団体銀メダルの鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)へ、父でコーチを務める正和氏(53)が優真の成長などについて語りました

11月29日、2年連続のグランプリ(GP)ファイナル(フランス・グルノーブル)を前に、拠点とする愛知・豊田市の中京大で練習を公開。練習後、囲み取材に応じた正和氏は優真についてメンタル面の“弱さ”を指摘。シニア自己最低の159・12点を記録したGP第5戦フィンランド大会フリー後の一幕や、自立についての心得を語りつつ「失敗してでも思い切ってやってくれれば」とエールを送りました。

フィギュア

練習後、取材に応じる鍵山優真の父・正和コーチ(撮影・森本幸一)

練習後、取材に応じる鍵山優真の父・正和コーチ(撮影・森本幸一)

「そこはちょっと強く言いましたね」

―鍵山選手の状態はいかがですか

ご覧の通り、いい時はいいです。

―波があるような感じでしょうか

当然人間なのでね、いい時もあれば悪い時もあるんですけど、その悪い時にどう向き合っていけるかっていうところは練習が大事になってくると思うので、そこは徹底的に言ってますね。

―フィンランド大会は相当落ち込んでいたと思います。ファイナルへ向けて、気持ちは今立て直せているような形ですか

気持ちは切り替わっているとは思います。思うんですけどね。ただ、やっぱり彼に聞いてみないとわからないところではありますね。

練習後、鍵山優真と言葉を交わす父・正和コーチ(右)(撮影・森本幸一)

練習後、鍵山優真と言葉を交わす父・正和コーチ(右)(撮影・森本幸一)

―今日は練習のSPもフリーも前半のジャンプを入念に確認していたように見えました

1本目滑り込んでるので、2本目が調子いいのは分かりきってることなんですけど、1本目の練習が良くはなかったので。で、多分俺も「やる?」って言おうかなと思ったんですけど、本人も多分それに気づいて練習してくれたので、それはすごく前向きな姿勢だとは思います。

―波があると。悪いときはどんな感じでしょうか

それも日によって違います。全部が全部、調子が悪いっていうわけではないんですけど、彼のいいところでもあって悪いところでもあるのは、やっぱ繊細なところもあるので。1つのエレメンツの調子が悪いだけでも、他まで引きずってしまうところがあるので、そこでの気持ちの切り替え方がまだ十分ではないというか、不十分なところがあるので、そこはやっぱりきつく言っていますね。

練習を公開し調整する鍵山(撮影・森本幸一)

練習を公開し調整する鍵山(撮影・森本幸一)

―フィンランドではそういった悪い部分が出てしまった感じでしょうか

フリップを失敗してでも思い切ってやってくれればよかったんですけどね。やっぱりそういうところでの気持ちの弱さが全面的に出ちゃったんだと俺は思いますけどね。

―フリー後は反省会だったそうですね

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スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市生まれ。2021年4月入社。高校野球の神奈川担当などを経て、同年10月からスポーツ部に配属。バトル班として新日本プロレスやRIZINなどを担当し、故アントニオ猪木さんへの単独インタビューや武藤敬司氏の引退試合、那須川天心―武尊などを取材した。 23年2月から五輪班に移り、夏季競技はバレーボールを中心に担当。同年秋のW杯や24年夏のVNLなど。冬季競技はフィギュアスケートをメインに務め、全日本選手権は2年連続で取材中。X(旧ツイッター)のアカウントは「@kotakatsube」。