鍵山優真、自分なりのやり方で― エースとして五輪枠取りへ/インタビュー

フィギュアスケートの世界選手権は25日、米ボストンで開幕します。初優勝を目指す昨年末の全日本選手権覇者の鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)が、大会前にインタビューに対応。26年2月のミラノ・コルティナ五輪の出場枠をかけた大一番へ、「エース」の決意を語りました。

フィギュア

やらなければいけない思い

ツーブロックに緩やかなパーマをかけた前髪。「イメチェンです」と笑うニューヘアーにそっと手を触れながら、鍵山は穏やかな口調で言葉を紡いだ。

鍵山僕も少しは、そういう存在になれたらいいなって思うんです。

“そういう存在”。

その言葉が指すのは、長きにわたり、日本フィギュア界をけん引してきた羽生結弦さん、宇野昌磨さんの2人のことだ。

全日本選手権の表彰式を終え手を振る、手前から羽生結弦、宇野昌磨、鍵山優真(2021年12月26日撮影)

全日本選手権の表彰式を終え手を振る、手前から羽生結弦、宇野昌磨、鍵山優真(2021年12月26日撮影)

間もなく始まる世界一を決める大会では、最大「3」の26年ミラノ・コルティナ五輪出場枠獲得が至上命令となる。ともに日の丸を背負う佐藤駿(エームサービス/明大)、壷井達也(シスメックス)にとっては初めての大舞台。鍵山の胸にともる覚悟は、過去3度挑んだどの瞬間とも明らかに異なっていた。

鍵山みんなも、今までの試合を通して課題だったりとか、やるべきことだったりっていうのはわかっていると思うので、1人で率先して枠を取りに行くとかはあんまり考えてないんですけど…。

そう前置きした上で、「でも…」と続く言葉には、抑えきれない意思が熱くにじみ出ていた。

インタビューに応じる鍵山(撮影・勝部晃多)

インタビューに応じる鍵山(撮影・勝部晃多)

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スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市生まれ。2021年4月入社。高校野球の神奈川担当などを経て、同年10月からスポーツ部に配属。バトル班として新日本プロレスやRIZINなどを担当し、故アントニオ猪木さんへの単独インタビューや武藤敬司氏の引退試合、那須川天心―武尊などを取材した。 23年2月から五輪班に移り、夏季競技はバレーボールを中心に担当。同年秋のW杯や24年夏のVNLなど。冬季競技はフィギュアスケートをメインに務め、全日本選手権は2年連続で取材中。X(旧ツイッター)のアカウントは「@kotakatsube」。