愛されスケーター目指す中学2年生・星碧波の夢「坂本花織選手みたいに…」

フィギュアスケート女子の星碧波(あおは、14=グランプリ東海クラブ)が、9月19~21日に行われた中部選手権ジュニアの部で総合優勝を飾りました。ショートプログラムSPは46・60点で3位発進ながら、フリーは1位の99・36点で合計145・96点を記録。ジュニア1年目で、目標とする全日本ジュニア選手権へ快調な滑り出しを見せました。

ノービス時代からアイスショーなどでも活躍。山田満知子コーチの元、着実にレベルアップを図っています。誰からも愛されるスケーターを目指す14歳の、今後の夢などを尋ねました。(敬称略)

フィギュア




ポーズを取り、笑顔で写真に納まる星(撮影・勝部晃多)

ポーズを取り、笑顔で写真に納まる星(撮影・勝部晃多)

9月21日中部選手権大会、表彰式に登壇し、記念撮影(中央)

9月21日中部選手権大会、表彰式に登壇し、記念撮影(中央)


身長135センチ、しなやかで力強いスケーティング


日本のジュニア女子が、世界中から大きな注目を集めている。2024―25年シーズン、島田麻央(木下グループ)が世界ジュニア選手権で無敗の3連覇を達成。今季のジュニア・グランプリ(GP)シリーズでは、4戦連続で異なる選手が金メダルを獲得し、世界へ底力を示した。

日本のジュニアは「世界一」。そんな呼び声が高まる中、熾烈(しれつ)な戦いの中心地・東海地方から、ニューヒロイン候補が現れた。

名は、星碧波。身長135センチ。同じ中学2年生の平均身長と比べると20センチ以上も小柄だが、しなやかかつ力強いスケーティングが見る者の心を強く引きつける。


中部選手権大会、ジュニア女子フリー

中部選手権大会、ジュニア女子フリー


9月中旬、ジュニア転向後初の中部選手権のフリー。高校3年生までが名を連ねた同大会で、ひときわ存在感を発揮した。

体を目いっぱいに使い、3分30秒を情熱的に演じきる。胸の前で両手を組む「祈り」のフィニッシュポーズをほどくと、膝に手をつき、息も絶え絶え。それでも、最後まで笑顔を絶やさないように心がけ、スタンディングオベーションの会場に丁重なおじぎで応じてみせた。


演技後、観客の声援に笑顔で応える

演技後、観客の声援に笑顔で応える


リンクサイドで固唾(かたず)を飲むように見守っていたのは、浅田真央や宇野昌磨らトップスケーターを指導してきた名伯楽、グランプリ東海クラブの山田満知子。演技後、星は一直線にその元へと駆け寄ると、68歳年上の恩師は、孫を抱き寄せるかのような温かなハグで迎えてくれた。

それが2人の、いつものルーティンワークだ。だが、この日は約15秒間といつにも増して長い。さらに、頰ずりのおまけ付きだった。


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スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市生まれ。2021年4月入社。高校野球の神奈川担当などを経て、同年10月からスポーツ部に配属。バトル班として新日本プロレスやRIZINなどを担当し、故アントニオ猪木さんへの単独インタビューや武藤敬司氏の引退試合、那須川天心―武尊などを取材した。 23年2月から五輪班に移り、夏季競技はバレーボールを中心に担当。同年秋のW杯や24年夏のVNLなど。冬季競技はフィギュアスケートをメインに務め、全日本選手権は2年連続で取材中。X(旧ツイッター)のアカウントは「@kotakatsube」。