【夢道鵬新十両会見】横綱大鵬の孫…変えられない境遇とどう向き合ってきたのか
日本相撲協会は3月26日、夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を行い、西幕下3枚目の夢道鵬(23=大嶽)の新十両昇進を発表しました。祖父は「昭和の大横綱」大鵬で、父は元関脇貴闘力、兄は関脇王鵬という相撲一家に育った4人兄弟の末弟は、春場所が行われた大阪市のエディオンアリーナで会見しました。師匠の大嶽親方(元十両大竜)同席で行われた、新十両会見の一問一答を紹介します。
大相撲
王鵬がプレッシャーを受け止めてくれた
―おめでとうございます。まずは、今の思いからお聞かせください
夢道鵬そうですね。やっぱり一番は、今日、十両昇進を聞いて、すごいうれしい気持ちが一番です。
―春場所は4勝3敗。番付編成会議まで時間がありました。待っている間は、どんなお気持ちでしたか
夢道鵬そうですね。やることをやって、勝ち越して、自分ではどうすることもできないので、番付は。いい報告が聞けるように、祈っているだけでした。
―先ほど師匠に聞いたら「自分は上がれると思います」と言っていたそうですが
夢道鵬そうですね。それを信じていたかったというのが一番大きいですね。
―あらためて正式に昇進を聞いてどうですか
夢道鵬もう泣くほどうれしくて、その時に同時に、師匠に「ここがゴールじゃなくて、スタートラインなんだぞ」と言っていただいたので、もう今は、来場所に向けて気持ちが引き締まっています。
―この新十両昇進というのは、どんな思いがありましたか
夢道鵬そうですね。幼少期から相撲を始めて、関取になるというのが夢でしたね。
―夢が実現したということですね
夢道鵬はい、そうです。
―入門してから5年半ほど、夢に到達するまでに時間がかかりました。振り返ってみるとどうでしょう
夢道鵬そうですね、振り返ったら長いようで短かったような…。そうですね…。あっという間でしたね。
―あっという間でしたか
夢道鵬はい。
―幕下までは初土俵から所要4場所でしたが、その後、少し苦労しましたね
夢道鵬そうですね。もともと、甘い世界ではないと分かっていたので、気持ちが折れないように一生懸命、上がることだけを考えてやっていたので。そうですね、上がれてうれしいです。
―幕下に上がってからは、けがもあり、苦しかった場所もあったと思いますが
夢道鵬もちろん、そうですね。苦しいこともたくさんあったんですけど、我慢していたから、こうやって昇進できたと思うので、こらからも苦しいことから逃げずに頑張っていきたいです。
―思うように成績が残せない、けがもあった。そんな時に支えになったのはなんだったのですか
夢道鵬番付を上げたいという気持ちですね。
―師匠からもアドバイスがいろいろとあったと思いますが、その辺はどうですか
夢道鵬そうですね。日ごろから稽古の指導であったり、私生活のことであったり、アドバイスを聞いて、強い気持ちでいけたのかなと思います。
―入門時から、お兄さんの王鵬関のことも含め、いろんなプレッシャーの中での大相撲のスタートだったと思いますが振り返って
夢道鵬そうですね。ありがたいことに、いろいろ、祖父のことであったり、兄のことで注目していただけていたので、プレッシャー自体はあまりなかったんですけど…。そうですね…。プレッシャーを、入った時からかけていただいていたので、いざ上がるとなった時も、そこまで緊張しなかったのかなと思います。
―あまりプレッシャーがなかったというのは、先にお兄さんが入門していたからですかね
夢道鵬が、一番大きいと思います、はい。
―お兄さんが全部、プレッシャーを受け止めてくれた
夢道鵬そうですね、はい(笑い)。
―今回の昇進は、初場所の幕下優勝が大きかったのでは
夢道鵬そうですね。先場所の勢いそのままに。という言い方が正しいか分かりませんけど。まあ、あの…。幕下3枚目まで上がれて。5枚目以内に入ったのが初めてだったので。なかなか、こういうチャンスはないなと思って、強い気持ちでいけたのが。そうですね。よかったと思います。
―先場所の幕下優勝の際には涙もありました。どんな思いだったのでしょうか
夢道鵬先場所も、たぶん言ったと思うんですけど、あんまり大事な一番で勝ったことがなくて、そこで最後の一番に勝ったことが今回、勝ち越しがかかる一番でも、力を出せたのかなと。そう思います。
―これまでずっと、優勝に王手がかかってから敗れてきたわけですから先場所の優勝が大きかったのですね
夢道鵬大きかったと思います。
―いろんな意味で
夢道鵬はい。
―相撲は何が変わってきたのでしょうか
夢道鵬そうですね。あんまり大きく変わったことっていうのは、自分では分かんないですが、体重が増えたのと、やっぱり押す、引かない、押していくっていう強い気持ちで、できるようになってきたのかなと思います。
―あとはやはり、王鵬関の存在も大きいのではないかと思いますが
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高田文太Bunta Takada
1999年入社。スポーツ部ではサッカー(1)→バトル→五輪→相撲(1)→(5年半ほど他部署)→サッカー(2)→相撲(2)→ゴルフと担当。他に写真部、東北総局、広告事業部にも在籍。
よく担当や部署が替わるので、社内でも配った名刺の数はかなり多い部類。
数年前までは食べる量も社内でも上位で、わんこそばだと最高223杯。相撲担当になりたてのころ、厳しくも優しい境川親方(元小結両国)に「遠慮なく、ちゃんこ食っていけ」と言われ、本当に遠慮なく食べ続けていたら、散歩から戻った同親方に「いつまで食ってんだ、バカヤロー!」と怒られたのが懐かしいです。26年4月に文化社会部へ。
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