【朝乃山を追う:25年九州場所〈下〉】11日から初場所!!「前に出ろ」の言葉を胸に

3度目の三段目から再起した朝乃山(31=高砂)が、9場所ぶりに幕内に戻ってきます。左膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの大けがを負った、24年名古屋場所から9場所ぶり。新型コロナウイルスのガイドライン違反による6場所出場停止に続き、幕内から三段目に2度転落しながら、いずれも幕内に返り咲いた史上初の力士となりました。西十両4枚目だった昨年11月の九州場所を12勝3敗。初場所(11日初日、東京・両国国技館)は、東前頭16枚目に番付を上げました。5場所連続休場から再起した今回は、ファンだけではなく、関係者からも敬意を示す声が続々。九州場所前の様子を伝えた「上」、場所中の全15日間の取組内容とコメントを紹介した「中」に続き、3回連載最終回の「下」では、初場所を控えた今を伝えます。

大相撲

朝乃山を応援する親方に聞いてみた

貴景勝引退湊川襲名披露大相撲で断髪後に整髪を終えた湊川親方は有希奈夫人(左)からネクタイを直してもらう(2025年10月4日撮影)

貴景勝引退湊川襲名披露大相撲で断髪後に整髪を終えた湊川親方は有希奈夫人(左)からネクタイを直してもらう(2025年10月4日撮影)

猛烈に朝乃山を応援している親方がいた。「記者クラブ担当」として、本場所中は記者控室にいる元大関貴景勝の湊川親方(29=常盤山)だ。九州場所14日目。3敗の朝乃山が、1敗で十両優勝争いで単独トップの藤凌駕と対戦した一番。朝乃山が敗れれば、藤凌駕の優勝が決まる一番を、湊川親方は記者クラブに設置されたテレビ画面越しに、食い入るように見ながら、大声で声援を送っていた。

「ヨシッ!」

「(右が)入った!」

大相撲九州場所14日目 藤凌駕(左)を攻める朝乃山(2025年11月22日撮影)

大相撲九州場所14日目 藤凌駕(左)を攻める朝乃山(2025年11月22日撮影)

「そのまま!」

「OK!」

大相撲九州場所14日目 寄り切りで藤凌駕(右奥)を下した朝乃山(2025年11月22日撮影)

大相撲九州場所14日目 寄り切りで藤凌駕(右奥)を下した朝乃山(2025年11月22日撮影)

朝乃山が寄り切り、自らの優勝の可能性を残した。同時に、目の前での藤凌駕の優勝を阻止。最高位大関の実力者が、22歳の新十両の壁となって立ちはだかった。「ベテラン」と呼ばれることも増えた中で、簡単には若手に優勝させない意地を見せた。

それから20日後、湊川親方に聞いてみた。

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1999年入社。スポーツ部ではサッカー(1)→バトル→五輪→相撲(1)→(5年半ほど他部署)→サッカー(2)→相撲(2)→ゴルフと担当。他に写真部、東北総局、広告事業部にも在籍。
よく担当や部署が替わるので、社内でも配った名刺の数はかなり多い部類。
数年前までは食べる量も社内でも上位で、わんこそばだと最高223杯。相撲担当になりたてのころ、厳しくも優しい境川親方(元小結両国)に「遠慮なく、ちゃんこ食っていけ」と言われ、本当に遠慮なく食べ続けていたら、散歩から戻った同親方に「いつまで食ってんだ、バカヤロー!」と怒られたのが懐かしいです。26年4月に文化社会部へ。