【高砂部屋の面々〈11〉】「日本に来て初めて成し遂げた」朝白龍、強さの秘密
初土俵から3年目の朝白龍(26)が、9月の秋場所で2場所連続3度目の各段優勝となる、十両優勝を果たしました。新十両で臨んだ秋場所は13勝2敗の好成績。23年春場所の序ノ口、今年名古屋場所の幕下に次ぐ各段優勝となりました。九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)では、2場所連続の十両優勝、さらには来年1月の初場所での新入幕が期待されています。そんな朝白龍を、本人提供の幼少期からの秘蔵写真たっぷりで紹介します。
大相撲
◆朝白龍太郞(あさはくりゅう・たろう)本名ラグチャー・ジャミントクトホ。1999年(平11)1月8日、モンゴル・ウランバートル生まれ。16歳の15年3月29日に来日し、千葉・柏日体高(現日体大柏高)に留学。同高に当初はレスリングで留学した横綱豊昇龍、前頭欧勝馬と同じ飛行機で来日。ほどなく豊昇龍が相撲部に移り、外国人留学生の出場は1人までのため、高校では公式戦の出場機会は少なかった。拓大では1年からレギュラーを務め、3年時に全国学生体重別大会無差別級8強、4年時に東日本学生選手権8強。卒業後の22年春に高砂部屋に入門。研修を経て23年初場所の前相撲で初土俵。続く同年春場所で序ノ口優勝。今年名古屋場所で幕下、秋場所で十両優勝。家族は父ラグチャーさん(49)、母ウランスレンさん(50)、妹ツェンデラグチャーさん(22)、弟トゥブデンドルジさん(17)。モンゴル語はもちろん、日本語、英語の語学力も高度。185センチ、150キロ。
「やってきた稽古、間違っていなかった」
優勝が懸かった千秋楽は冷静だった。
所作を間違えることもあった、序盤戦のような初々しさはない。朝白龍は立ち合い、頭で当たると、すぐに左に回り込んで左上手を引いた。さらに右も差して盤石。苦しい体勢の錦富士に、強引に振りほどかれてもお構いなし。再び左上手を引き、頭をつけて前に出て、危なげなく寄り切った。
「毎日やってきた稽古が、間違っていなかった」と、胸を張って答えた。大銀杏(おおいちょう)も締め込みも似合う、関取の風格が漂っていた。
千秋楽で破った錦富士とは1差だった。仮に敗れていれば、錦富士、さらには先に行った取組で勝っていた、兄弟子の朝乃山と12勝3敗で並び、優勝決定ともえ戦となっていた。
優勝決定戦でしか実現しない、朝白龍と朝乃山の同部屋対決は、来場所以降に持ち越しとなった。名古屋場所の幕下優勝に続き、十両優勝を果たした朝白龍は、千秋楽から約半月後、しみじみと語った。
「日本に来て、初めて『何か』を成し遂げたという感覚になった」
学生時代はタイトルに縁なし
モンゴルから16歳で、千葉・柏日体高(現日体大柏高)に留学した。ほどなくして当初はレスリングで同高に留学した、現横綱の豊昇龍が相撲部に移った。外国人留学生が出場できるのは1人までで、公式戦の出場機会は少なかったが、拓大に進むと1年からレギュラー。それでも優勝とは縁がなく、番付に初めてしこ名が載った、23年春場所の序ノ口優勝が初の優勝だった。
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高田文太Bunta Takada
1999年入社。スポーツ部ではサッカー(1)→バトル→五輪→相撲(1)→(5年半ほど他部署)→サッカー(2)→相撲(2)→ゴルフと担当。他に写真部、東北総局、広告事業部にも在籍。
よく担当や部署が替わるので、社内でも配った名刺の数はかなり多い部類。
数年前までは食べる量も社内でも上位で、わんこそばだと最高223杯。相撲担当になりたてのころ、厳しくも優しい境川親方(元小結両国)に「遠慮なく、ちゃんこ食っていけ」と言われ、本当に遠慮なく食べ続けていたら、散歩から戻った同親方に「いつまで食ってんだ、バカヤロー!」と怒られたのが懐かしいです。26年4月に文化社会部へ。
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