【女王バトル舞台裏】

 平山智加と松本晶恵の98期コンビが、枠番抽選で明暗を分けた。ともに2番目に抽選器を回して、平山は6枠を示す緑玉が出た。過去に何度も出してきた1枠ではなく苦笑い。12年大村大会のトライアル2回戦以来の6枠となった。「こればっかりは仕方ないです。与えられた枠で、あとは結果が付いてきます。それに、平和島は外(のコース)も利きますからね」。今年のトライアルは2戦とも道中の逆転で3、2着。レースでのいい流れを、3回戦12Rでも発揮したい。

 一方、松本は1枠ゲットに驚いた様子だった。「いつもエンジンの抽選運はいい方じゃないのに、出来過ぎです。今節は流れが来ています」。枠番の巡り合わせは文句なし。3回戦11Rを勝てば、仮に寺田千恵が1着でも選出順位の差で優勝戦1枠が手に入る。「1年分の気持ちを込めて、こん身の逃げをしたい」。初女王へ、最大の勝負どころを迎える。【津波謙次】