GP発祥の立川バンクは昨年1月のG3以来だが、環境は変貌した。メインスタンドの大改修と同時に3階建ての4角スタンドが解体撤去され、巨大な風の通り道ができた。19回目の立川GPのバンクコンディションは過去とは大きく異なる。それでも「あまり気にしていない」と言い放った。

 「決戦時間の気温やバンク状況を得るために夜間の指定練習はするが、それも自分の体に聞いてみてから」と浅井流を貫く。単騎で軽快に立ち回る自在戦を極めるのが真骨頂。戦局を見極めて最後の最後に最速ゴールを演じる。浅井のGP時計が頂点への時を刻み始めた。【大上悟】