山本です。弥彦G3ふるさとカップは、地元の諸橋愛の連覇で幕を閉じました。前半戦で苦戦を強いられた諸橋が涙の優勝。今開催のキャッチコピーは「ふるさとはいつも苦く甘く。」でした。まさに、ふるさとで苦しみから解放された開催となったことでしょう。おめでとうございます。
- 諸橋愛は先行した鈴木竜士(手前8番車)に感謝の握手(撮影・山本幸史)
最終レース後にはバンクがファンに解放され、熱戦が終わったあとの走路を歩いていました。
- バンクを歩くファンの方々(撮影・山本幸史)
今開催は、弥彦村に近い三条市で39度越えを記録するなど、とにかく暑い中での開催でした。
- 熱でタイヤが滑ったという松浦悠士(写真は2予1着時)(撮影・山本幸史)
この暑さに“泣いた”のは松浦悠士。準決敗退となり引き揚げてくると「後輪がハネてしまって…。あれで終わった」と悔しそうでした。
オートレースやF1レースをご存じの方ならピンと来たでしょうか。熱走路だとタイヤが滑ってしまうのです。自転車のタイヤも天然ゴムでできていますから、酷暑のため熱せられたバンクで、タイヤのグリップが失われたのが敗因。好調ゆえに力強い踏み出しが災いしました。うーん、競輪は奥が深い。
吉沢純平は初日、後輪が壊れ車体故障でゴール前で急ブレーキ。また、椎木尾拓哉も、準決で自転車の後部が壊れてしまう不運の中での決勝進出でした。3人は次のオールスターで見直せますね。
- 前検日、今回投入した新車のサドル付近を見つめていた平原康多(撮影・山本幸史)
平原康多は最終日にバンクレコードにコンマ1迫る10秒7の快速まくりを披露。今開催のブルーのフレームでいわき平に挑むか、注目です。
弥彦が終わるとすぐに松戸G3が開幕。みなさん、暑さに気をつけて競輪を楽しんでください。【山本幸史】