函館競輪開設69周年記念の「五稜郭杯争奪戦」が、22日から開幕します。

決戦を待つ函館競輪場。前検日は曇りのせいか少し肌寒いほどでした(撮影・山本幸史)
決戦を待つ函館競輪場。前検日は曇りのせいか少し肌寒いほどでした(撮影・山本幸史)

東京の蒸し暑さから脱出させてもらいました。前検日は昼でも気温20度前後。汗かきですが、ジャケットを着ていてもちょうどいいくらいです。競輪場への行き来(夜の街も!?)を考えれば、少し厚着でもいいくらいでしょう。お隣の函館競馬場も開催中。この週末は2競技を同時に楽しめます!

丸刈り姿で現れた菊地圭尚。この人がいないと函館G3は盛り上がりません(撮影・山本幸史)
丸刈り姿で現れた菊地圭尚。この人がいないと函館G3は盛り上がりません(撮影・山本幸史)

なんと言っても地元エース菊地圭尚の復帰が今開催の話題。しかも、丸刈り姿だったため、一瞬誰? と思うくらいの風貌でした。「自分で尻をたたくために丸刈りにしてきました。デビュー以来ですね。早く髪を伸ばしたくて、S級に特進したんです」。当時、最速記録となるデビュー89日でのS級特昇の裏話を明かしながら、久々の取材を受けるのもうれしそうな様子でした。

菊地は大垣ウィナーズC初日に落車。「左の鎖骨、肋骨(ろっこつ)骨折と肺気胸。鎖骨骨折が初めてだったので、どのくらい練習していいのかわからなかったです」。自然治癒を目指したため、1カ月は安静を余儀なくされ、5月になって徐々に練習を再開したそうです。2年ぶりの地元G3出場を目標にしてきました。1予は9Rに登場。地元の意地で決勝へ、いや悲願の優勝を狙います。

一方、注目は初日特選。近畿は村上義弘が大阪勢の後ろ、3番手を選択しました。「(南)修二は全国番手の男ですから」とひと笑いさせながら「これで前後がずっと決まるわけじゃないけど、修二は信頼して後ろを回れる」と理由を明かします。一方、南修二も「回りたいという気持ちもあったし、回してもらえるので」と、意思表明しての番手回り。この並びを受けて古性優作がどう清水裕友に立ち向かうか。推理の選択肢が広がります。

名物ハンバーガー、活イカ、そしてジンギスカンにスープカレーなど、食べ物も魅力の街。検車場から的中につながる情報をお届けしたいと思います。車券で儲けて、函館のグルメを満喫してください。【山本幸史】