謹賀新年

素晴らしい一年になりますよう

心からお祈り申し上げます

本年もどうぞよろしくお願いいたします

令和四年 元旦


競輪ファン、日刊スポーツ読者のみなさまへ

日刊スポーツ競輪班より

小林莉子がファンへ年賀状を送る
小林莉子がファンへ年賀状を送る

22年が始まりました。新たな年の【敢闘門】第1弾では、ガールズケイリンのレーサーによる年賀状をお届けします。

21年静岡ガールズグランプリ(GGP)に挑んだ小林莉子を始め、5選手が競輪ファン、日刊スポーツ読者の皆さまへ、思いを込めてスケッチしました。

小林莉子(28=東京)が改めて「日本一」への思いを強くしている。昨年末のGGP(ガールズグランプリ)は、優勝した高木真備をぴたりと追って2着。小林優香の先行を高木真備がまくったシーンを振り返り、「優香がかかっていたし、真備は出足が良かった。でも、悔しい、悔しいっ」と今の思いを吐露した。

負けず嫌いと、強い向上心が原動力。ガールズケイリンの1期生、それも当時は最年少19歳でデビューし、12年7月平塚の開幕シリーズを見事に制して初のウイナーになった。GGP初代覇者にもなり、ガールズの歴史とともに歩み続けて、間もなく丸10年が経とうとしている。経験が誰より豊富とはいえ、今でもヒントを探る。好走したGGPの直前は切れを欠き、失格するなどリズムが乱れていた。「静岡ではセッティングとかシューズとか全て一新。その変わりようが他の選手にすぐ分かるぐらい。もう、何かにこだわらずにいく」。さらなるスキルアップへ2022年も腕まくり。「今年も頑張ります!」と活躍を誓った。

次回出走=伊東1月14~16日 宇都宮コレクショントライアル23~25日


吉村早耶香がファンへ年賀状を送る
吉村早耶香がファンへ年賀状を送る

デビュー5年目の吉村早耶香(24=静岡)が、調子を上げてきた。昨年12月に松戸、大垣と自身初の連続V。大乱調だった昨年の年始や夏場と違い、思い切りが良く、動きに迫力がある。「21年はけがが響きました。頭を打って気を失ったり、鎖骨を骨折したり。でも、今は体は大丈夫。22年はけがなく、しっかり全力で戦う。少しでも多く優勝したい」と意気込んだ。そして、年賀状には、愛犬「バウ」を干支(えと)の虎に見立てて描き、「ファンが賭けてくださるから」と「金」の文字を記した。

現在出走=伊東1月1~3日 次回出走=取手10~12日


加藤恵がファンへ年賀状を送る
加藤恵がファンへ年賀状を送る

絵心がある加藤恵が20年に次いで2度目の登場。昨年末に上昇モードに転じた。愛称「ダンプ」が似合うように、果敢に先行する姿を見せている。「22年こそ、尾崎睦さんとの約束を果たしたい。年末は一緒に(GGP)トライアルを走りたいなと。そのためには常に決勝に乗ることが大事。体の切れを良くしようと、体重を8キロ減らした。ダッシュが良くなり、長い距離を踏める」。年賀状からも、迷いが消えた心境がうかがえる。笑顔でいられるよう、壮快にスパートする。

次回出走=向日町1月4~6日 前橋19~21日


岩崎ゆみこからの年賀状
岩崎ゆみこからの年賀状

デビュー3年目の岩崎ゆみこ(25=茨城)は昨年の秋口から、はつらつとした走りが増えた。他との先行争いに立ち向かい、そしてゴール前まで粘り込む。後手に回る場面が激減した。

「初心に返ったんです」。夏場には体調を崩し、競輪を見るのもためらう心理にもなった。それでも、練習に復帰すると、師匠の戸辺裕将や、後にG1を制した吉田拓矢からアドバイスを送られて気が晴れた。「夏に自分と向き合えた。今までは頑張りたいが、どう頑張っていいか分からない。それが今では、少しずつ進んでいこうと」。

検車場でも底抜けに明るい笑顔が増えた。22年もファンの期待に応えたい思いを、年賀状に表現した。

次回出走=向日町1月4~6日 取手10~12日


飯田風音からの年賀状
飯田風音からの年賀状

今や、上昇度は一番!? 昨年5月にデビューしたルーキー120期の飯田風音(20=埼玉)も、ペンをすらすらと走らせた。昨年11月に待望の初優勝を見事に3連勝で飾った。幼い頃はスピードスケートに打ち込み、高校で自転車競技に軸足を移すと、選手養成所では成績優秀者に贈られるゴールデンキャップを手にした。「レースに慣れてきました」。素質の片りんを見せている秘訣(ひけつ)をこう話す。年賀状には「大好きなんです。持ち物のデザインもそれで選んでいる」という花柄をあしらった虎を描いた。「いつも3着以内に入れるよう頑張る」。1月下旬の宇都宮が大舞台への足掛かりとなるか注目したい。

現在出走=別府1月1~3日 宇都宮コレクショントライアル23~25日

【野島成浩】