黒川渉(30=滋賀)が準決6Rでまくって、大本命の森川剛を破る殊勲。

 最後は沢田光浩にかわされ2着に終わったが、9月豊橋以来の決勝進出に笑顔が絶えなかった。黒川将俊-森川-山崎敦雄と南関は2段駆けの態勢。「もがき合うつもりだった」と黒川渉も腹を決めたが、黒川将の番手で興呂木雄治が粘る形になって、絶好のまくりごろになった。

 予選3着の黒川渉は1度は死んだ身だった。2人しか上がれない狭き門を突破したことがファイナル進出に結びついた。強敵を相手に「積極的に行きますよ」と全力を出し切るつもりだ。