「オッズは気にしてなかったんですが、たまたま目に入ったらかぶっていて、一気に緊張しちゃいました」。2R予選を5番手まくりで快勝した佐山寛明(30=滋賀)は、断トツの1番人気を目にして、改めて競輪選手になったと実感した。

 競輪選手を目指したのは「大学を卒業してサラリーマンをしていたんですが、何かやり残した感があった。まだ始まったばかりなので、1戦1戦力を出し切るレースを心掛けて、早く師匠(黒川茂高)と一緒に走るのが当面の目標です」。野球で鍛えた身体能力の高さを生かしたパワーで風を切る。