吉川勇気(28=石川)が予想外の事態をしのいで準決に進出した。予選5Rは後攻めから早めに前を押さえ、別線の巻き返しに合わせて踏んだ瞬間、前輪のスポークが飛ぶアクシデント。3番手確保から3着に流れ込むのが精いっぱい。レース後は「まさかのことに驚いて仕掛けられず、後ろに迷惑をかけた」と反省しきりだった。

前回(18年7月)は初日に急性腸炎にかかって当日欠場と、当地は御難続き。だが「最近は(雪が減って)外で乗れるようになったので練習はできている」と体調面には手応えを感じている。準決7Rは唯一のライン3車と組み合わせも有利。逆境をはねのけた男が、5場所ぶりの決勝進出を決めても驚かない。