高木佑真(23=神奈川)は瀬戸際に立たされてこそ本領を発揮する。予1・1Rはバック2番手まくりで4着に沈んだが「予2こそ、気持ちで負けないように頑張る」と巻き返しを誓った。

初日の凡走から、2日目に好走してリカバリーするのはお手のもの。8月武雄から4場所続けて決勝進出しているが、うち3場所は予1の大敗から予2で確定板に載っている。「小さい頃は夏休みの宿題とか、ぎりぎりに終わらせるタイプ。でも、選手になってからは、初日にいい成績を残そうとしているのにできない」と頭をかくが、仕上がりの良さとデータが後押しする。

直前に一緒に川崎でバンク練習した奈良岡彩子からも「練習で佑真ちゃんのダッシュに離れた。あれを見せれば大丈夫」と太鼓判を押された。予2・2Rは奥井迪に挑戦。かつて、その逃げっぷりの良さに憧れ、ガールズ選手を志した高木。果敢に仕掛けて5場所連続の決勝進出を決める。