自力に徹するタイプが不在のチャレンジ一般1Rは打鐘前に超スローペースとなり、そこから北沢育夫(53=神奈川)が外を踏んで先陣を切った。ただ、番手に吉村文隆が飛び付いたことから、一気に差し込まれた北沢は結局5着。それでもレース後の表情には満足感が見られた。

「今期6月いっぱいで得点が足らずに選手をやめます。昨年、大きな落車事故を2度したことがききましたね。でも、今は踏めているんですよ。このレースみたいに、ラインに行く人がいない時は、また逃げたいですね」。一時はS級にも在籍した実力者。「誰もいなければ先行して終わりたい」という思いは強い。あと1カ月、この日のような逃げをまた見たいものだ。