藤田昌宏(50=岡山)が昨年12月和歌山以来の優勝を飾った。

藤田にしかできない芸当で勝利をつかみ取った。田上晃也の後位を稲葉一真に狙われる展開。「稲葉君も(競りに)来たし、ちゃんと戦おう」と番手を死守すると、まくってきた高木和仁に合わせて番手発進。「競り勝った後に、ちゃんと自力を出せた」と、まさに縦横無尽の走りで持ち味をフルに発揮した。

1人でつかみ取った栄光ではない。「田上が勝ち上がって頑張ってくれたし、ヤナギ(柳谷崇)も後ろで仕事をしてくれた。森安(崇之)の1車で(高木の)仕掛ける位置も後ろになった」とラインの勝利を強調した。

愛息の楓が養成所を卒業してデビュー間近。「息子も見てくれていたと思うんでね」。この時ばかりは、父親の顔に戻っていた。