岸和田競輪のニッカン・コム杯争奪F1シャイニングドリーム賞は、年末の31日から3日間行われる。優勝の最有力候補は山田英明。悲願のKEIRINグランプリ出場は果たせなかったが、鋭いタテ足を生かした自在攻めで新春Vをつかみ取る。山田と連係する園田匠や、近畿勢では東口善朋も争覇圏だ。

恒例となったこの新春岸和田F1は、例年地元勢が主役になってきた。だが、今回は山田英明−園田匠で連係する九州両者が中心だ。

本命は山田。現代競輪にマッチしたスピードある自在戦が持ち味だ。18年はあと1歩のところでKEIRINグランプリ出場はならなかったが、総合力は輪界で上位に入る。好位置キープから、迫力あるまくりで優勝を狙う。

その山田と連係する園田が互角のV争いを演じる。直前の佐世保G3で切れ味ある追い込みを披露し、決勝進出と乗れている。山田がタテ攻撃に足を使う流れなら、番手から鋭く迫る。

受けて立つ近畿勢は、直前の前橋F1で稲垣裕之マークから4角イン強襲で優勝した東口善朋が軸となる。実力者の松岡健介、自力ある岡崎智哉、窓場千加頼が踏ん張れば、番手絶好機も。

他地区では、最近は優勝を連発している池田憲昭の伸びが怖い。地味なタイプだが、直線の差し足は健在。上昇中の取鳥雄吾や強力九州勢とタッグを組めば、その追い込み足が生きる。ラインは手薄だが、自在戦がさえる田中晴基も、混戦になると浮上しそうだ。