【東和弘・オレに任せろ】

 ◆11R 男子たるもの、ここでやらなきゃどこでやる! という時がある(記者ができているかどうかは別にして…)。2予11Rの稲川翔にとっては、今日16日がまさに“その時”だ。近畿の総大将・村上義弘に前を任され、三谷竜生の番手を回る。地元だからと譲ってもらったわけではなく、これまでの頑張りを認めてもらい、2番手を得た。この状況で燃えない選手は、近畿にはおるまい。できるだけの仕事を全てやり、最後は三谷を抜いて、1着を取る。

 稲川は14年の当大会を制し、G1覇者となったが、最近は存在感が薄くなっていた。ラインの先頭なら、自力に徹し、2、3番手なら、その役割を全うしていたが、層の厚い近畿勢の中で、どこか埋没している印象があった。だが、やっぱり、見ている人は見ているのだ。村上は稲川に全権委任した。

 稲川 自分が今まで頑張ってきたことを、村上さんに「見ている」と言ってもらった。自分も村上さんの前を回ることが目標だと言い続けてきた。そういう流れで「番手を回れ」と言われた。

 強調材料は他にもある。ラインの構成上、近畿勢はかなり有利だ。強敵の河端朋之が2車。もう1人の井上昌己もまくりが主戦法。主導権は自然と三谷が奪い、稲川にとって、絶好の展開になる可能性が極めて高い。取りこぼせない一戦と言っていい。

 車券は稲川の頭だけを買う。3連単で(5)-(1)(2)(7)(9)-(1)(2)(7)(9)の12点を推す。