【山本幸史・ヤマを張れ スペシャル】

◆12R:決勝 ようやく、G1の決勝にこぎつけた。南関のエース郡司が、3年連続3度目のG1制覇を決める。

東準決9Rは、渡辺雄太が逃げる展開を最終2角から番手まくり。「(渡辺)雄太のペースが思ったより上がっていたので、自分の判断で踏ませてもらった」。狭き門の2着権利。勝つべきところで勝たなければ、G1は手にできない。

状態も申し分ない。道中で切り替えた諸橋が「かかっていたし、抜くより抜かれないことを考えた」というほどの力強い走りは、上がり11秒1の好タイム。本人も「2日目だけ重かったが、今日(3日目)は踏み込んで問題なかった」と確かな手応えをつかめた。しかも、勝ち上がりの3日間、目標がいた。体力の温存もできている。

今年前半のビッグ戦線を「うまくかみ合わなかった」と振り返る。ただ、内容的には、赤いレーサーパンツ(S班)にふさわしかった。2月全日本選抜の準決は先行に出た結果。5月日本選手権準決も、外に張った動きが失格となり、2位入線で決勝を逃した。紙一重の勝負に泣いただけだ。

「G3を勝てていても、G1でしっかり結果を出さないと、GPのことは言えない」

ROAD TO 平塚-。

地元GP切符を、このワンチャンスで決める。青龍賞も逃げた小松崎は佐藤、成田を引き連れ先制。山田が巻き返さなければ、中団の古性が地元で必ず動く。古性が佐藤のブロックを誘い出したところで、最後は郡司の出番だ。連下に成田、気配の良さで園田を3着に絡める。3連単(9)-(2)(1)(3)(4)-(2)(1)(3)(4)(8)の計16点。