松浦悠士(29=広島)が、痛烈な2角3番手まくりで後続を完封。上がり11秒1の今節1番時計で完全Vを達成。年頭の和歌山に続くG3連続優勝で通算5回目の優勝となった。

まさに次元が違う強さだった。打鐘で仕掛けた松本貴治-久米康平の上を野口裕史-和田健太郎が発進。松浦は俊敏な運びで3番手を奪取。休む間もなく2角まくり。マークしたS班村上博幸は一瞬に離れてゴールまで独り旅。4車身離れてもう1人のS班中川誠一郎が2着に入った。

「準決までは番手戦だったので不安もあったが、うずうずしている自分もいた。レースはうまく(3番手に)スイッチできたし、理想の形だった。すぐにG1(全日本選抜・豊橋8日~)があるし、ナショナルチームがいない間は引っ張っていきたい」と次走への抱負を口にした。自力でも番手でも不安がない走りで「松浦時代」到来は目前に迫っている。6Rのブロックセブンは荒井崇博(41=佐賀)が優勝した。【杉森洋一】