郡司浩平(25=神奈川)が3角すぎ7番手から強烈なスピードまくりでG3初Vを決めた。2着は郡司に続いた田中晴基、3着には稲毛健太をマークの東口善朋が入った。

 周回は郡司-田中、稲毛-東口-西岡正一、松浦悠士、稲垣裕之-村上義弘、森川大輔。稲毛が打鐘前から早くも先行態勢に入る。最終ホームで稲垣は5番手、郡司は8番手。稲垣が2角からまくるが、稲毛と踏み合いになった。足をためていた郡司が稲垣の仕掛けにも乗って3角すぎから猛然と仕掛け、前団を一気にのみ込んだ。

 「最終バックで後方になった時はどうしようかと思った」。一瞬、慌てたようだが郡司はしてやったりだった。「これで上でやれる手応えをつかみました」。昨年はG1に5度出場、11月競輪祭では2勝を挙げてアピールした。この優勝をきっかけに、ステップアップを誓った。【江崎禎紀】