【中嶋聡史・火事場のナカぢから スペシャル】

◆12R:決勝 今大会は、1着選手がボードにサインをしていく。ここまで3日間、計36人の筆跡が並んでいる。つまり、2勝した選手は1人もいない。決勝のメンバーで未勝利は松浦と脇本。このことを松浦に伝えると、にやりと笑った。

準決11Rは目標の犬伏湧也が、打鐘過ぎの2センターで郡司浩平のブロックを受けて後退。松浦も大きな不利を受けた。「落車しそうになったし、ホームで8割方、終わったかなと思った」。そう振り返ったが、すぐさま郡司の後位に追い上げると、最終2センターでは郡司の内を突いて決勝切符を奪い取った。

「やられた場所(2センター)でやり返したね(笑い)」とおどけたが、どんな展開にも機敏に対応できることが松浦の最大の強みだ。「全日本選抜は足の感覚は良かったけど迷いがあった。松山G3で手応えをつかめたのが良かった」と状態面も上昇カーブを描いている。

「ウィナーズカップは相性はすごくいいし、来る前から楽しみにしていた」と言う。20年の福井で清水裕友の番手で優勝を飾ると、清水が連覇した21年松阪と昨年宇都宮で3着、2着と縁のある大会だ。

決勝は古性が脇本の前を回ることで、ひと筋縄では収まりそうにない。昨年のグランプリ同様に北日本分断を狙ってもいいし、古性や嘉永がレースを乱すのを待っても面白い。

最後は松浦が、大好きなスイーツばりの“おいしい”ところを持っていく。福田が追走するが、最終的には実力者が確定板を独占しそうだ。(2)-(4)(5)(9)-(4)(5)(7)(9)の9点に願いを託す。

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