2日目に取り上げた太田りゆは、苦しい展開をよくしのいだ。最終3角、まだ内に詰まる展開。2センターで抜け出して2着に届いた。

梅川風子と対照的なところは、日頃の仕掛けの差だろう。抜群の脚力を誇るだけに、レースのコツをつかめばすぐ伸びるだろう。

トパーズ決勝12Rは児玉碧衣に死角が見当たらない。

ヤマコウがトパーズ決勝で本命に推す児玉碧衣
ヤマコウがトパーズ決勝で本命に推す児玉碧衣

予2は尾方真生の抜群の仕掛けを難なく乗り切った。「後輩の尾方と一緒だったので、むちゃ緊張した」と言うが、上がりタイムは自己最高の11秒5。インタビューの受け答えでも、器の大きさを感じさせた。

アメジストの方に濃いメンバーが集まったので、児玉の優勝が濃厚に思える。自力で苦しめられるのは尾方だが、レースを見る限り、まだ力の差がある。

石井貴子は普段の切れを感じないし、今節大活躍の久米詩も、位置取りした後に児玉に合わせてまくるほどの力はまだない。

他の選手も、尾方の先行を先まくりが理想だろう。荒牧が予2に続いて児玉の後ろを回っても、差し切るのは難しいと思う。あらゆる面で児玉が有利に運べる。(日刊スポーツ評論家・山口幸二)

◆ヤマコウの予想印 ◎児玉碧衣 ○尾崎睦 ▲久米詩 ☆石井貴子 △荒牧聖未