西の準決は、脇本雄太、古性優作ともに見事だった。
8番手から届いた脇本の脚力、早めに主導権を取った寺崎浩平を2着に残した古性。彼のひとつ待つ動作が先行選手を育てる。準決も4角前に最小限の波を作って、直線で寺崎を抜いた。余裕がないと先行選手は残らない。
最後の準決12Rは少し白けたが、脇本と太田海也の力比べや、深谷知広と真杉匠の位置取りを巡る細かい攻防など、総じて面白かった。
深谷は前受けして中団で粘らず、すんなり引いたことで、真杉の計算が狂ったように見えた。中団で真杉に見られても、深谷のやることはひとつだった。「見られて苦しかったが自分のタイミングで行けた」(深谷)のが展開を引き寄せた。
深谷に合わせて、真杉は飛び付きも考えて踏んだと思う。しかし、恩田淳平に絡まれて失速。昨日のレースでは深谷の方が一枚上だった。
決勝は太田の走りはブレないと思うので、他のラインがどう走るのか。特に寺崎の走りがレースの命運を分ける。私は寺崎のコメントを深掘りすると、自分も勝利の可能性がある走りだと読んだ。
深谷は太田ラインの後ろが取れるとチャンスがある。(日刊スポーツ評論家)























