初日の前半戦は雨の中、ダービーにふさわしいレースが続いた。山崎賢人は初日1R1番車のプレッシャーをはねのけて山田庸平の2着。レース内容も主導権を譲らない自信に満ちたものだった。ナショナルチームを卒業して、いよいよ存在感が増してきた。

特選11Rに真杉匠が登場する。近況はダービーのメインを飾るのにふさわしい走りをしている。初めてダービーの決勝に乗った時はまだヨコのさばきが甘く、郡司浩平にフタをされたまま先行できずだった一戦も、今となっては昔の話だ。今は相手が誰であろうと関係なく、レースを崩しにいく。しかも先行主体なので、相手に主導権を委ねない走りだ。

ヤマコウは真杉匠の度胸は大舞台で輝くとみる
ヤマコウは真杉匠の度胸は大舞台で輝くとみる

先日の西武園G3平原康多杯も象徴的だった。地元埼玉勢(黒沢征治-宿口陽一)とは別線となり3分戦。黒沢は地元で見せ場を作るには先行しかなく、皿屋豊はセオリーを崩せなかった。最後は真杉がカマして吉田拓矢とのワンツーが決まった。

真杉がどんな舞台でも力を発揮できるのは、結果より「レースの主導権」を優先できる度胸と場数だ。普通は大切な大会ほど結果が欲しいので、得意な戦法で勝負する。しかし、彼はそうではないところが、今の存在感につながっている。

レースは、太田海也の力が未知数ながら、まずは先手ラインの後ろが欲しい。菅田壱道も中団が欲しいが、横の実績を考えると真杉が優位だ。ここをどう通過するかでダービー王への流れをつかめる。(日刊スポーツ評論家)