菅田壱道(31=宮城)が09年6月久留米以来、2度目のG3優勝を果たした。2着は直線外を伸びた村上博幸、3着は稲垣裕之が入った。

 大本命の平原が内に詰まる中、ここしかないというタイミングで仕掛けた。吉沢純平がカマしたさらにその上を、2角から力でまくった。「力勝負で吉沢さんの上を乗り越えられた。考える前に体が外を踏んでいた」。力勝負を敢行して強豪を撃破した。

 トントン拍子で来たわけではない。けがにも苦しんでインタビューでは涙をこらえることができなかった。「何回も腐りかけたけど…。間違ってなかったんだと思います」。

 9日に第2子となる女の子が生まれて、守るべき存在も増えた。家族の支えを力に変えて、さらなる高みを目指す。【中野公博】