日本競輪学校(滝沢正光校長)の113期生と114期生(ガールズ7期)の卒業記念レース(卒記)初日が22日、静岡・伊東競輪場で行われた。

 女子は在校1位の柳原真緒(20=福井)が3戦2勝で決勝進出。柳原を破った佐藤水菜(19=神奈川)が完全Vに王手をかけた。男子は在校1位の橋本瑠偉が連勝で順当に準決へ駒を進めた。

 ガールズケイリンの柳原は在校1位の実績をひっさげ1R1番車で登場した。だが、最終ホームからのまくりを佐藤水菜に合わされ、よもやの3着スタートに。それでも2回戦はまくり、3回戦は前受けから誰も出さない先行で他を圧倒し、1位の底力を見せつけた。「1走目は積極的に行けなくて全然納得できなかった。その後は納得するレース」と胸を張っていた。

 師匠はけがから何度も復活してきた市田佳寿浩。「一日中練習を見てくれて食事まで…。感謝しきれない。決勝は見に来てくださるので頑張る」と意気込む。昨年の愛媛国体ケイリンで児玉碧衣の2着。3着が現女王の石井寛子と実績は申し分ない。陸上競技で諦めた五輪の夢も持ち、「目標は脇本雄太選手」と言い切った。初戦黒星からはい上がり、復帰を目指す師匠に最高の恩返しをしてみせる。