浅井康太(34=三重)が7番手まくりで優勝。12年の63周年以来、2回目の中野カップを手にした。G3の優勝は16年11月武雄以来、通算22回目。

 レースは後方の九州ラインが中団から先に切った吉沢純平を赤板過ぎにたたき先行態勢。中団に吉沢。浅井は前受けから引いて7番手。最後尾に山中秀将。吉沢が2角から反撃。吉本が合わせて踏み上げ吉沢を止めたが、吉沢ラインを追走した浅井が4角で杉森輝大を内からさばき、直線強襲で突き抜けた。

 「杉森さんの外は無理と思い内に切り込んだ。追い込み足が生かせたし、これが自力自在といういい競走ができた」と浅井は納得のレースに満面の笑み。

 前検日の22日が34歳の誕生日だった。「今回は4日間自力で、まくり、逃げ、まくり、まくり、ですからね。おじさんでもまだ頑張れるところを中部の若手たちにも見せられました」。グランプリ王者の強さを見せつけた。【井上和久】