伏兵・牛山貴広(37=茨城)が直線大外を強襲して、昨年6月の富山以来、通算2度目のG3優勝を飾った。

 レースは太田竜馬が動かず、三谷竜生-村上義弘を連れて打鐘先行。これに単騎の野田源一が続いて、山田英明-守沢太志、天田裕輝-牛山、太田-小倉竜二が追う展開。山田が最終2角4番手からまくったが、番手の村上や野田と接触して、車体故障で脱落。続いて野田がインを突いて村上と接触。前団のもつれにも乗じて、後方にいた牛山が直線で一気に突き抜けた。

 「昨年の富山を勝った後、落車で筋肉を痛めて苦しんだ。今回は久々のG3決勝。手応えはあったが、4角では前が遠かったし、勝てたとは思わなかった」と喜んだ。

 なおエボリューションは、断然人気のマシュー・グレーツァー(25=オーストラリア)が快勝した。【杉森洋一】