夏真っ盛り、平和島ボートのG1開設64周年記念トーキョー・ベイ・カップ(優勝賞金900万円)が明日20日に開幕する。

 今大会は登録番号4500番以降の若手選手が10人いる。その中で最も登番が新しいのが4848番の仲谷颯仁(23=福岡)だ。まだデビューして4年足らずだが、今年のG1九州地区選手権覇者となり一躍注目された。その後はSG戦線でも名前を売っているスピードレーサーが、平和島周年に初登場する。

 「記念レースを走らせてもらうのは、うれしいし楽しい」。仲谷は真っすぐに前を見て話す。仲谷のレースは、スローでもダッシュでもスタートを決めての全速攻撃が特徴だ。積極果敢なレースぶりは、強豪相手のSGやG1でも変わらない。「勝ちたいと思って走って地区選を優勝できました。もっともっと勝ちたいです」。そのためにピットでも忙しく走り回る。登番が新しい選手には雑用がある。仲谷はそれをこなしながら、ペラ調整や試運転をしてレースでは全力を尽くす。

 直前の若松オーシャンカップでも準優進出は逃したが存在感は示した。平和島は昨年11月に初参戦して3日目に妨害失格で賞典除外になった。仲谷は不本意だった昨年のリベンジを胸に、東京のファンに全速戦を披露する。