木村武之(41=浜松)が1枠からスタート速攻を決めて完全優勝を果たした。飯塚初Vで史上5人目のG1全場制覇の快挙を達成。G1優勝は16年12月山陽スピード王以来、1年9カ月ぶり通算15回目となった。2着は永井大介、3節連続完全Vを狙った鈴木圭一郎は3着に終わった。

木村が完璧なレースを見せた。03年12月山陽スピード王に続き2回目のG1完全優勝。「全場のレース場で優勝できたことがうれしい」と満面の笑みだ。

勝因は枠番だった。枠番選択順は2番目で1枠をゲット。「1枠か3枠か迷ったけど、自分が優勝する可能性があるとしたら1枠しかなった」。これが奏功。スタートは2枠の鈴木がやや先行したが、内から突っ張ることができた。「車も8周回、よく持ってくれたと思う」。仕上げも良く、鈴木の再三の仕掛けもきっちり封じた。これで今年2回目、通算72回目の優勝。地元浜松で10月4日から行われるSG全日本選抜へ、いい流れを引き寄せた。【大野義孝】