東京五輪出場後、去就が注目されていた小林優香(27=福岡)が、3年後に開催されるパリ五輪出場を目指す意志を表明した。

開催延期という想定外の試練を乗り越え、今年7月、やっとの思いで夢の舞台に立った。しかし、メダルを狙ったケイリン種目で準々決勝敗退。自分自身への期待を大きく裏切る結果に終わった。

「東京五輪の後は、失意のどん底でした。今後についても葛藤がありました。私のわがままで周囲にも迷惑をかけてしまうし、批判の声もたくさん出ると思いましたから」。それでも、すぐに再挑戦への思いは固まった。五輪出場の2日後、ガールズドリームレース(平オールスター)で競輪に復帰。その後はスポンサー探しに奔走した。今ではもう、ネガティブな意見も全て受け止める覚悟ができている。

「また私がやると言っても、出られるかどうかも分かりません」。厳しい道のりということは理解しているが、挑戦せずに後悔はしたくない。

今週中にナショナルチームに合流する予定だが、「今後はしっかりガールズケイリンも走ります。もちろん年末のガールズグランプリ出場も目指します」と、次走小倉のガールズGPトライアルには、予定通り出場する。