遅咲きの大輪を咲かせた!。酒見峻介(36=佐賀)が4カドまくりを決めて、デビュー初優勝を飾った。

風速5メートルのホーム追い風とダッシュ勢には不向きなコンディションも、スタートを行って攻めるという自身のスタイルをかたくなに貫いた。コンマ12のトップスタートを決めると、スロー3艇を一気にのみ込み独走態勢を築いた。「最後まで気が抜けなかったけど、うれしいです」。

新勝率は5・62でデビュー11年目の初A級、さらに初優勝。躍進の裏にはチルトを1度に上げる独自の調整法があった。「8月ごろから、このスタイルで走ってます。冷えたらどうかなと思ってたけど、使えそうですね」と大きな収穫を得た。選手会長であり、支部の大先輩でもある上滝和則は「優勝すると思ってましたよ」と後輩の奮闘に目を細めた。今後の目標は「記念レースを佐賀支部の先輩と一緒に走りたいです」とさらなる成長を誓った。