JKAは17日、日本競輪選手養成所(滝沢正光所長)121期生の中野慎詞(22=岩手)と太田海也(22=岡山)の早期卒業を認定したと発表した。19年12月の117期、寺崎浩平と菊池岳仁以来で、史上3、4人目の早期卒業生。2人は来年1月から、競輪選手としてデビューできる。

中野は第2回記録会でゴールデンキャップ(GC)を獲得。早大時代からナショナルチームに選ばれ、11日の全日本自転車競技選手権スプリントでは3位に入った。「プロの世界は厳しいと思いますが、持ち味であるスピードを生かした先行を駆使し、デビュー3年以内にG3優勝、その後はKEIRINグランプリで優勝することを目標としています」とコメントした。

太田も高校時代にボート競技で活躍。養成所の第1回記録会でGCを獲得し、今年6月には早期卒業候補に挙がっていた。「心機一転、競輪界に飛び込みました。自転車経験が浅く慣れないことばかりでしたが、おかげさまで早期卒業することができました。長い距離を踏む先行を得意としており、お客さまには先行力を生かした力強いレースを見ていただきたい」とした。

早期卒業制度は、競輪学校時代の06年から導入。117期の寺崎は史上最速となるデビュー79日でS級初優勝し、半年後の7月にはビッグレース(G2サマーナイトF)出場を果たした。