11R優勝戦は2枠の松尾夏海が2コースから差し切り、通算16度目の優出でデビュー初優勝を達成した。人気の1枠松本晶恵は無念の2着。3着には薮内瑞希が入った。

スタートはコンマ10と、スリットは6番手。それでも全速のスタートを心がけて、伸びられることなく1M勝負に持ち込んだ。3枠から大橋栄里佳が握っていき、引き波に入りかけたが「うまく残せたと思います」と話した通り舟が向き、差しがイン松本の内に入った。

松尾は1周2Mも冷静に回り独走態勢を築くかと思われたが、松本が諦めない走りで執拗(しつよう)に迫った。「松本さんが追いかけてきたので、最後まで気は抜けなかったです。道中はがむしゃらでした」。ゴールするまで無我夢中だった。

今年8月には地元丸亀でレディースチャンピオンが行われる。「そこで活躍できるように頑張ります」。2期連続でA1級と、まさに今が伸び盛り。名前のように、夏にはさらに成長した姿を見せる。【古村亮】