日刊スポーツ新聞社制定「第34回オートレース年間三賞」の選考委員会が行われ、昨年末のSGスーパースター王座決定戦で大会3連覇を達成した青山周平(37=伊勢崎)が、3年連続4度目の殊勲賞に選出された。

4期連続全国ランク1位の青山周平が、最強戦士にふさわしい活躍を見せた。21年の青山は最高のスタートを切った。1月の地元G1シルクカップで5連勝の完全優勝(上がり3秒324をマークして自己ベストタイム更新)。全場G1制覇を達成した。その後も快進撃は続き、3月の飯塚特別G1プレミアムカップ、5月のG2川口記念、9月の飯塚SG全日本選抜(SGグランドスラムを達成)、12月の山陽G1スピード王決定戦を制した。

そして、大会3連覇のかかった年末の大一番、SGスーパースター王座決定戦に挑んだ。4日間のトライアル戦ではライバルに先着を許すなど、思うような走りができなかった。懸命にマシンをメンテナンスして迎えた決定戦。1枠から2番手スタートを決めて、序盤で初出場、地元の新鋭・黒川京介を逆転。そのまま我慢の走りで10周回を逃げ切り、見事に3連覇(通算4度目の優勝)を飾った。これで3年連続の賞金王にも輝いた。レース後の勝利者インタビューでは「もっとクリーンなレースがしたい。ここに満足することなく、反省しながら進化していきたい」と誓った。これだけの成績を残しても、さらに前進を目指す。

21年はSG2度、G13度、G21度の計6度グレードレースを制した。年間80勝、優出26度、優勝9度とコンスタントに勝利を積み重ね、ファンの期待にこたえた。本人も最高の年だった、と語るほど充実した1年になった。以前に増してNO・1らしい風格が出てきた。22年も青山の天下が続く。

◆青山周平(あおやま・しゅうへい)1984年(昭59)12月5日、千葉県生まれ。伊勢崎所属31期生。全国ランクS級1位。SG優勝はSS王座決定戦(15、19、20、21年)、全日本選抜(21年)、日本選手権とオートGP(18、19年)、オールスター(16年)。通算優勝71度。趣味は映画観賞、公営競技観戦。164センチ、54キロ。血液型O。