マスターズリーグ第1戦「住之江王冠競走」の優勝戦が12Rで行われ、上平真二(48=広島)が3コースから鮮やかなまくり差しを決めた。今年はプレミアムG1マスターズチャンピオンに続く2度目、住之江では3度目、通算では70度目の優勝を決めた。

レースは、3枠から江口晃生が強引な前付けに出て、1枠の新美恵一とイン争い。2枠の上平は突っ張らず3コース進入。コンマ11のトップタイのスタートを決めると、余裕を持ってまくり差した。まさに5日目に公言した“名人差し”を有言実行してみせた。

「2コースも考えたけど、江口さんも緩めない人。引いてスタート勝負をした方が勝機があると思いました」と、してやったりの表情を見せた。

次節は24日から地元宮島で行われるSGオールスター。「マスターズの後に下関でフライングを切ってテンションが下がったけど、また持ち直せた。地元で存在感を示して、盛り上げたい」。今年の新名人が弾みをつけて、大舞台にチャレンジする。