森且行(48=川口)が川口オートレース場に戻ってきた。20年11月3日、地元川口で日本選手権オートレースSG初制覇。21年はさらに期待がかかっていたが、1月24日の飯塚オート11Rで落車。骨盤骨折に加え、腰椎を破裂骨折。事故後は5度も手術を経験。手術は成功したが、神経が損傷し、両足にはまひが残った。右足の感覚はなくなっていたが、それでも大好きなオートレースへの復帰を目指して、懸命のリハビリに励んだ。

11時15分にロッカーに現れると、同25分からエンジンを試し駆け。そこで「この先どうなるか大事な1日になりそう」とこぼした。そして12時30分に練習走行を開始。9周半走った。雨がぱらつく中、同45分に2度目の練習を行った。ここでは「危険と判断してやめました」と2周半で切り上げた。整備をして15時30分には3回目の練習で8周半走った。続けて16時からはスタート練習も行った。ロッカーに引き揚げてくると「今日乗れて、とりあえずホッとしました。課題はあるけど、まずは一歩進めた」と、心の底からうれしそうに話した。今後に向けては「右足かと思ったけど左足の方がきつい。上がらない。これは練習相当しないとだめだな。右足は踏ん張れるから左足をとにかく鍛える。川口の走路改修後に最低3回、納得できなければ5、6回乗る。でも慌てずに来年1月に地元で復帰したい」と先を見据えた。今回の練習参加で復帰のめどは立ちそうだ。