ロードレース出身のオールドルーキー藤岡徹也(34=兵庫)にいきなりビッグチャンスが巡ってきた。

初日を11秒9の好タイムで逃げ切ると、チ準決4Rは後続を4車身もちぎる豪快なまくりを決めた。「先輩のアドバイスのおかげ。初日よりも足は軽かった。それにしても、連勝は出来過ぎですよ」と照れた。

さらにチ決勝11Rは、脇本雄太の愛弟子で同期の岸田剛に付けられるメンバー構成だ。岸田から「藤岡さんも自力がいいですか?」と聞かれると、「何言ってんの! 1キロのタイムが5秒も違うんだから、前を回れるわけないでしょ」と慌てて後ろを主張。無欲の完全Vが現実味を帯びてきた。