ボートレース第131期生の修了記念競走が22日、福岡・柳川市のボートレーサー養成所で行われた。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、親族や来賓は招待されず、無観客での実施となった。

メイン第5Rの養成所チャンプ決定戦は、石渡鉄兵の長男・翔一郎(19=東京)が逃げて優勝。東京支部勢では112期の馬場剛以来、13人目の修了チャンプとなった。

進入は枠なり3対3。イン石渡はコンマ27のスタート。2コースの石本裕武がコンマ15とのぞき、絶体絶命のスリット隊形。過去、3度のリーグ戦優勝戦でインから敗れたことが頭によぎったが、1Mまでに伸び返した。「今度こそ逃げ切らないと駄目だと、断固たる決意で走りました」。父・鉄兵がよく口にするフレーズを自らに言い聞かせて主導権を握った。

理想のレーサー像を聞かれると「皆さんに愛されるような、そして強いレーサーに、トップを狙って頑張っていきたいです」。その先には父親超えがある。「荒れ水面に乗ってみて、父のすごさが分かりました。トップになってから、父を超えたいですね」と力を込めた。父譲りの豪快なレースを目指すべく、11月8日からの多摩川でのデビュー戦に臨む。