35期の佐藤励(22=川口)がグレードレース初出場となるG2戦で初優勝を達成。

デビュー最速グレードレース優勝の記録を更新する快挙を成し遂げた。準決勝戦で鈴木圭一郎が落車妨害、青山周平は濡走路で5着敗退した。優勝候補に挙げられた「2強」が失権したことによって、優勝戦は実力伯仲。G2としては異色のメンバー構成となった。

1周3角で先頭に立った佐藤は、グリップ全開で8周回を逃げた。「信じられません。部品交換して最高のエンジン音が出ました」。マシンを信じてゴールまで集中を切らさなかった。「2級車で優勝するのが目標でした。先輩や同期に感謝です。優勝賞金で初優勝するまで我慢していた時計を買いたいです。今後も努力を惜しまずに結果を残したいです」。オートレース界にニューヒーローの誕生を予感させる。スケールの大きい若手の今後が楽しみになった。