22年の競輪界NO・1決定戦「KEIRINグランプリ2022」(GP)が、12月30日に平塚競輪場で開催される。

一発勝負で賞金1億円超という頂上決戦まで、残り2週間。出場選手9人を全5回の連載で紹介する。初回は地元エースの郡司浩平(32=神奈川)だ。

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◆郡司浩平(32=神奈川)賞金4位

4年連続、4度目の挑戦。自身2度目となる、地元GPで初の頂点を目指す。

早々にGP出場を決めた昨年と違い、今年はビッグ戦線で決勝を逃す苦しい戦いを強いられた。それでも、賞金争いで踏ん張れたのはG3戦線での活躍だった。G3開催の勝率60・7%は、脇本雄太に次いで2位。ただ、出走本数は脇本の3倍近く走っての数字だった。

「今年前半は、かみ合わなかった。G3を勝てても、G1でしっかり結果を出さないと」。そう決意して挑んだ9月の名古屋G2共同通信社杯。決勝では、打鐘前から前団をたたく先行勝負に出て完全Vを達成し、オールラウンダーとしての力を誇示してみせた。

今秋から川崎バンクが改修工事に入ったこともあり、今は平塚を拠点にしている。当然、地元戦への思いは強い。神奈川勢初、いやGP史上初の“地元GP覇者”の称号をつかみ取る。【山本幸史】

(明日は平原康多、松浦悠士)