競輪で現役最年長の佐古雅俊(63=広島)が引退することが9日、明らかになった。

今期(1~6月)は成績下位による代謝制度で強制引退の対象になっており、今月出場が予定されていた四日市と玉野の残り2開催を欠場。7日が最終日だった伊東が、43年の選手生活のラストランとなった。

佐古は競輪学校(現競輪選手養成所)45期生で1980年(昭55)4月に防府でデビューした。88年には青森で開催されたG1全日本選抜で決勝2着に入り、その年の立川KEIRINグランプリに出場して6着だった。長年に渡りトップレーサーとして活躍し、G3も通算15度優勝した。

佐古は「4月に別府で1着になったあと、レースに加われなくなった。それに心臓疾患があることも影響して引退を決意した。一番記憶に残っているのは最後のレースと、全日本選抜の決勝で2着になったレース。中野浩一さんが優勝して、天下を取れなかった悔しさが残った」と振り返った。今後は広島競輪の関連職員として競輪に携わる予定。

通算成績3502戦403勝。通算獲得賞金は9億2780万3844円。