日刊スポーツ新聞社制定「第36回オートレース年間三賞」表彰式が、28日に東京都内のホテルで開催された。新型コロナウイルス感染症対策の影響で昨年まで中止となっていたが、今年はファンを招待して4年ぶりに式典が行われた。青山周平(39=伊勢崎)が、2年ぶり5度目の殊勲賞に選ばれた。

多くの関係者、ファンが集まり、午前11時に式典が開演した。各部門の受賞選手が入場すると、会場は大きな拍手に包まれた。普段は見られないスーツ姿に身を包み、4人の選手は昨年の功績をたたえられた。

青山周平は昨年後半のSGタイトルを3連続で獲得。特に、年末のスーパースター王座決定戦では、史上初となる5連勝の完全Vを達成。2年ぶり5度目のシリーズ制覇を果たした。この勝利で、年間最多勝利を更新する97勝の新記録を樹立。まさに完全無欠のスーパースターが自身5度目の殊勲賞に輝いた。「毎年、目標のひとつにしている賞なので、すごくうれしい。昨年は、できすぎたシーズンだった。自分1人では達成できない。周りの選手や家族など、多くの方のサポートがあったからこそ残せた結果です」と、周りに感謝の言葉を述べた。

「前半は少し苦戦したイメージだけど、年間を通してエンジンが安定してくれた。整備を含めて、毎回のように勉強することが多い。自分は常に挑戦者だと思っている。先輩や後輩選手から学ぶことも多い。その気持ちを忘れないように、これからも目の前のレースに全力を尽くしたいと思います」。これだけの成績を残しても、目的意識を持って謙虚に取り組んでいる。

レース場を1歩離れると、ストレスなく過ごすことを心がけている。「子供の成長を見るのが楽しみ。休日は愛犬と遊んだり、家族とリフレッシュしています」。尊敬する著名人は「メジャーリーガーの大谷翔平さん。大谷さんは睡眠が大事だと言っているので、自分も実行している。パジャマもいい物を身に着けています」と笑顔。

2年ぶりに殊勲賞を受賞して「日刊三賞に選んでいただき、いつも光栄に思っています。また、ここに戻ってこられるように頑張ります」と抱負を語った。最後に「日刊スポーツを片手に、オートレースを楽しんでください」とリップサービスも忘れなかった。常に進化を続ける現役最強レーサー青山が、今年もオートレース業界をリードする。

◆サイン色紙を10人にプレゼント 第36回オートレース年間三賞を受賞した4選手の寄せ書きサイン色紙を10人にプレゼント。希望者は、はがきに郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、〒104・8055(住所不要)日刊スポーツ新聞社広告「オートレース三賞サイン色紙」係まで。3月12日必着。当せん者の発表は発送を持って代えます。応募は1人1枚でお願いします。

◆木戸寛JKA会長 オートレース業界としては能登半島地震で被災された方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。オートレースの組織を通じて一刻も早い復興に協力させていただきます。昨年大活躍された選手が今年一年、健康でけがなく、活躍されることを祈っております。

◆高田誠日刊スポーツ新聞社代表取締役社長 オートレースの魅力はスピードと爆音。官能的でスリルに満ちた世界で活躍された方々、各賞受賞おめでとうございます。私たちはレースの感動、デジタルサイトでの直前予想、読者・ユーザーのためになる情報をお伝えしてまいります。