日刊スポーツ新聞社制定「第38回競輪年間三賞」の受賞者が決まった。敢闘賞には、競輪祭覇者でGPも3着と好走した脇本雄太(35=福井)が選出された。

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底力を見せた1年だった。年頭の大宮G3で急性上気道炎を発症すると、続くいわき平G3で落車のアクシデント。3月取手G2ウィナーズカップの優勝後には腰痛に襲われてダービーを欠場するなど、序盤は苦しみ抜いた。

だが、6月岸和田G1高松宮記念杯、10月弥彦G1寛仁親王牌で決勝進出にこぎつけ、11月小倉G1競輪祭を制覇。レーススタイルばりの怒濤(どとう)の追い込みで3年連続S級S班の座を守った。

脇本自身が「後輩の頑張りに助けられた1年」と振り返るように、窓場千加頼や寺崎浩平がけん引役になる場面もあったとはいえ、静岡グランプリでは打鐘先行で古性優作の優勝に貢献するなど、近畿の急先鋒(せんぽう)としての任務を全うしている。

グランドスラムの偉業達成へ、残すは全日本選抜のみ。今年2月の豊橋で“一発ツモ”をやってのける可能性も十分だ。

◆脇本雄太(わきもと・ゆうた)1989年(平元)3月21日、福井市生まれ。科学技術高卒。競輪学校(現養成所)94期生として08年7月、福井でデビュー(1、1、2着)。18年いわき平オールスターをはじめG18勝。平塚で行われたKEIRINグランプリ2022でGP初優勝。180センチ、72・4キロ。血液型A。

◆競輪年間三賞 日刊スポーツ新聞社が87年に創設した。1年間(1~12月)の競走を対象として、活躍した選手の中から殊勲、敢闘、技能賞、ガールズ最優秀選手賞を選定し、表彰する。日刊スポーツ新聞社の東京、西日本両本社の競輪担当記者と評論家らで構成される三賞選考委員会が受賞者を選定。表彰盾と賞金が贈られる。